オールオンフォー・オールオンシックスの手術の手順はどのようなものですか?
オールオンフォー・オールオンシックスの手術は局所麻酔と静脈内鎮静法を併用して行うことが可能です。そのため、手術中に痛みを感じることはなく、寝ている間にインプラントの埋め込みが終わっています。また、手術中は麻酔専門医が患者様の横で全身の状態を確認しながら痛みをコントロール致しますのでご安心ください。
麻酔後の手順は以下の通りとなります。
① インプラントを埋め入れる穴を開ける
オールオンフォー・オールオンシックスの手術の第一段階であるインプラントの埋入には二つの方法があります。一つは歯茎をメスで切開する方法(フラップ法)です。
この方法は、まず歯茎を切り開き、顎の骨の中心部にドリルで穴を開けます。そして、インプラントを埋め入れる適切な場所に専用の型を差し込み固定した後、
埋め込むインプラントと同じサイズの穴をドリルで開けるものです。
そして、もう一つの方法は、歯茎を切開せずにインプラントを埋め込む部位の歯茎にパンチで穴を開ける方法(フラップレス法)です。
この方法をとるためにはインプラントを埋め込む周囲に十分な量の歯肉があって、全身疾患がないこと等が必要となります。
この方法は、まず歯茎の上からドリルで穴を開けた後、パンチで歯茎を切り取ります。
その後、インプラントを埋め入れる適切な場所に専用の型を差し込み固定し、埋め込むインプラントと同じサイズの穴をドリルで開けるものです。
フラップレス法による手術は、手術時を短縮することができ、また、出血も少なく済むため、フラップ法と比べて手術後の腫れや痛みを軽減することができます。
② インプラントを埋め入れる
4〜6本のインプラントを、①で開けた穴に埋め入れ、 人工の歯とインプラントを植立するために歯槽骨に打ち込んだネジを連結する役目を持つアバットメント(インプラントの土台)を装着します。
③ 縫合と型取り
歯茎を糸で縫い合わせた後、歯の型を取ります。この段階で外科手術は終了となります。
④ 休憩
外科手術後、仮歯を取り付けるまでしばらく休憩をとって頂きます。
⑤ 仮歯の装着
休憩後、噛み合わせをチェックし仮歯を装着します。ただし、お口の状態によっては仮歯の装着が手術の翌日以降になる場合もございます。
⑥ 結合期間
仮歯装着後、埋め込んだインプラントと骨が結合するまで2ヶ月〜6ヶ月の期間を置きます。
⑦ 最終補綴物(人工の歯)の装着
仮歯から、今後使い続ける人工の歯に取り替え、噛み合わせのチェックを行い、問題がなければ、その後はメンテナンス期間に入ります。